超高コスパの中華イヤホンKZ ZS10 PROをレビュー

今まで使っていたイヤホンでは物足りなくなり、新しいイヤホンを物色していたところ、中華イヤホンにたどり着きました。
他のブログを見ると高音質との評判でしたが、5000円程度という値段のため音質についてはあまり期待していませんでしたが、想像を遥かに超える高音質でした。

今まで使っていたイヤホン

プレーヤーはONKYO DP-S1、イヤホンはShure SE215とFinal Heaven IVを使用していました。しかし、
・Shure SE215は全体的な音のバランスは良いものの、解像感がやや欠ける。
・Final Heaven IVは解像感は良いものの、高音寄りで低音がもっと欲しい。
試しに、ONKYO DP-S1は2.5mmバランス出力が付いているので、Shure SE215をバランスケーブルにリケーブルしたところ、左右の分離が出来たことにより解像感が増し、SE215でもこんな音が出せたのか!ということで、Shure SE215をバランスケーブルに変えて使用していました。

新しいイヤホンを求めて

イヤホンの試聴をしていたところ、audio-technica ATH-E70、SONY XBA-Z5あたりがとても気に入った音だったのですが、どちらも5万円越え。
私の予算は1万ちょっとくらい。さすがに5万円のイヤホンは購入できません。

そんなことを悩んでいたら、Amazonで6千円くらいの怪しげなイヤホンを発見。しかしレビューは結構良い評価。
スペックを見ると4BA+1DDという構成。BAとはバランスドアーマチュア、DDはダイナミックドライバー。(用語の説明はこちらで解説しています。https://hirahira-net.com/2017/04/27/post-227/
4つのバランスドアーマチュア、1つのダイナミックドライバーのハイブリットで構成していて、ダイナミックドライバーは低音を出し、バランスドアーマチュアでは中~高音を出すという訳です。
このような多ドライバーだと一般的なメーカーでは3~5万円はします。高級メーカーになると10万円なんてものも。
という訳でこのあり得ないくらい安いイヤホンをポチってしまいました。
購入金額は5690円の10%割引で5121円

商品到着

Amazon Primeなので、注文の翌日には商品が到着しました。
外箱はこんな感じ。思っていたより小さくタバコの箱をちょっと厚くしたくらい?

箱を開けると、イヤホンがキッチリ収まっています。
見た目は良いのですが、少々取り出しにくい。

さらに箱を開けると、説明書、ケーブル、イヤーピースが出てきます。
イヤーピースは取り付け済みですが、ケーブルは取り付けられていないため、自分で取り付ける必要があります。
しかし、イヤホン本体にL,Rが区別できるような印が無いため、パッケージの写真を見ながらケーブルのL字の形と本体の形が合うようにケーブルをセットしました。

本体のアップはこんな感じ。思ったよりも鏡面加工になっていました。

音を出した時の第一印象

びっくりしました。とても5千円ちょっとの音とは思いません。
全く期待をしていないどころか、どうせ中国製なのでドンシャリで低音をしっかり出して、高音が鳴ればいいんでしょ。的な感じは全くなく、かなり上品な音の出し方をしており、女性ボーカルの息づかいや余韻がしっかり感じられ、バランスドアーマチュアにありがちな高温がキンキンするということは全くありません。
上で挙げたaudio-technica ATH-E70、SONY XBA-Z5に近い音を出すという印象でした。(しっかり聴き込むとやはり、audio-technica、SONYは一枚上手だなということが分かるのですが。)

しっかり聴き込んでみると

全く期待していないかった分、出てきた音にびっくりで印象が甘々になっていたので、再度しっかり聴き込んで、audio-technica ATH-E70、SONY XBA-Z5とも聞き比べてみたところ、不満が無い訳でもありません。
不満を挙げると、

  • 低音が少し強調されすぎ
    電子音楽やハッキリした固めの低音だと良いのですが、アコースティックの音楽の場合、低音がぼやけることがあります。
    オーケストラの場合ティンパニーのロールなどの粒が甘く聞こえ、低音が重くなってしまう印象を受けます。
  • 重低音から低音~中音域のつながりが良くない
    ダイナミックドライバーからバランスドアーマチュアへのつながりなのかはわかりませんが、低音から中音に音が上がっていく時に少し弱くなるポイントがあるような印象を受けます。
  • 金属部分の反射がちょっと、、、
    見た目の問題なのですが、デザインがちょっと私の好みに合わない。
    直線的で金属部分の角もあるし、何より鏡面加工は必要?と思います。
    もう少し丸みをおびたデザインだと良かったのですが。

音質に関しては、他のサイトのレビューをみると、製品により品質のばらつきがあるようで、もしかすると上記のような不満も私が購入したロット特有のものなのかもしれません。

まとめ

不満も書きましたが、この値段でこの音を出せるのは国内の通常店舗で販売されているイヤホンでは存在しないと思われるくらいの上品な音です。
私の場合主に外で使うことが多く、特に電車内で使用する分には環境音により不満部分はほとんどなくなると思います。

リケーブルもできるので、今度はバランス出力に挑戦してみます。

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